◆コロナ対応に思う◆
　今回、多くの方々のお力をいただいて対処できていることを感謝いたします。ライブ配信が可能になったり、毎週週報等を事前に送付することで、ご病気などで教会に集い得なかった方々が、リアルタイムで共に礼拝できることは大変嬉しいことです。
　郵送が大変だからと、宛名シールを作成してくださったり、作業の手伝いのお申し出などをいただき、ありがたく思います。
　郵送作業をしながら、渡辺和子さんの文章を思い出しました。「愛をこめて生きる」という文です。アメリカでの修道生活の時に、百数十名のために夕食の準備をしていた時、年長の修道女に「何を考えながら仕事していますか」「同じお皿を並べるのなら、夕食にそこに座るであろうひとり一人のために、祈りながら置いてごらんなさい」と言われたのです。
　そこで彼女が学んだのは、「”雑用”も、それに愛が込められた時、尊くも意味ある仕事になるということである。この世の中には雑用という用はないのであって、私たちが用を雑にした時に、それは生まれる」と記しています。
　これを思い出した私は、単なる郵送の作業ではなく、おひとり一人のために祈る大切な時になったのです。
　大変な事態ですが、神様はこんなときにも多くのことを私たちに教えてくださっています。

　　2020年4月16日　　
　　　　　　　　　　　鷺沼キリスト教会　牧師　渡辺啓二